インタビュー

接骨院・鍼灸院のこだわり&裏話に迫る!突撃!訪問インタビュー

2019年03月20日

グループ院の分院長としての役割と本質

鍼灸接骨院業界は、9割が個人経営、1割がグループ経営と言われています。今回インタビューさせていただいた西川院長は、みなみ鍼灸整骨院たかいし院で分院長を務めています。なぜグループ院を選んだのか、どうステップアップをしていったのかを伺いました。
ほねつぎアカデミーのゲストエキスパート塩中との対談形式のインタビューとなっています。ぜひご覧ください。

株式会社サザンクロス みなみ鍼灸整骨院たかいし院 西川雄貴院長

株式会社サザンクロス
みなみ鍼灸整骨院たかいし院 西川雄貴院長

中学の頃、スポーツを頑張っている友人を支えたくてトレーナーを目指し、その縁で鍼灸師という職業を知りました。患者さんが健康になれば、自分も周りの人も幸せにできると実感し、支えてくれている仲間たちに感謝しながら日々頑張っています!

西川院長がグループ院を選んだ理由は何でしょうか?

もともと1人で何かやるのは好きじゃなくて、初めから開業は考えていませんでした。同年代で開業した先生もいますが、話を聞いていても結構大変そうだなと感じましたね。そういう印象もあって、働くなら楽しく、福利厚生や給与面の安定性もある会社で働きたいと思ったんです。特に家族がいる場合は、そういう安定性を求める方は多いですよね。開業できるって素晴らしいことですが、僕は開業だけが選択肢ではないと思ったので、今の会社を選びました。

なるほど。では、どういうところがグループ院の良いところだと思いますか?

まず、スタッフ数が多いところですね。一人で開業すれば、対応できる患者さんの数が限られます。より多くの患者さんを施術し健康にするには、どうしてもスタッフが複数必要になります。グループ院だとある程度の人員を確保できるので、院運営に余裕が持てます。それに育成・経営の仕組みが確立されているので、スタッフの成長スピードも速いと思います。

また、分院が点在しているので各地域の情報を知れたり、スタッフ・患者さんの意見も聞くことができますので、自分の成長に繋げられると思っています。

やはり、グループ院でも各院ごとに雰囲気は違うのでしょうか。

雰囲気はやっぱり違いますし、来院される患者層も違います。例えば、本院はとても明るくて笑い声や話し声が絶えないような雰囲気です。逆に、この院はのんびりというか、静かで落ち着きがあり、患者さんも落ち着いた感じの方が多いように思いますね。また、キッズスペースを設けている院なら、お父さん・お母さんの患者さんが多いです。

それは地域性なのでしょうか。それとも、院長の人柄によるものでしょうか。

地域性もあると思いますが、院長の人柄が一番影響していると思います。例えば、僕は性格的に型にはめるようなやり方は苦手なので、スタッフにも「こうだ!」と言うより「こうしてみたら良いんじゃない?」というような言い方が多いですね。院の方針に沿いつつも個性は伸ばす、という感じで自分の意志を持ちながら成長してもらえるようにしています。

スタッフのモチベーションを保つのも院長の務めの1つかと思いますが、そのために行っていることは何でしょうか。

この会社は目標達成などの頑張りを評価してくれるので、スタッフが頑張って良かったと思えるような環境を作るようにしています。1年前に院長になったのですが、当時はスタッフの考えがバラバラで、みんな違う方向を向いているような感じでした。最初は自分1人で何とかしようと思いましたが、やっぱり上手くいきませんでした。接骨院は、院長1人で運営したり患者さんを施術しているわけではないので、みんなで頑張っていかないと無理だなと、その時感じました。スタッフ同士で食事をしたり、さまざまな話をして意識を統一し、みんなで頑張ろうと一致団結するように意識しています。

西川院長インタビュー

西川院長ご自身、会社内でどういう存在だと思われますか?

直接言われたわけではありませんが、自分が一番引っ張っていく存在なのかなと思っています。3年程前までは、ある程度の技術はあっても人間的にはまだ頼りないなと実感していました。このままではダメだと思い、たくさん本を読み、何事も自ら発言・行動し、セミナーにも行きました。苦労したこともありましたが、そうして一歩を踏み出したから今があると思っています。今後は、この会社を大きくしたい、スタッフ育成にも関わりたいと思っているので、他の分院長をもっと良い院長に育てたり、グループ内のチーム力を高められるような存在になりたいです。スタッフにこの会社で働いて幸せだ、もっと頑張ろう!と思ってもらえるようにしたいと思っています。

例えば、他の分院からスタッフが移動して来た場合、院長としてどう教育をされますか。

今までどういう考えで、どう頑張ってきたかを聞きます。そして、スタッフの足りていないところやもっと伸びそうな部分を見つけ、もっと成長させてあげられるようにアドバイスしていきます。苦手を克服させるというより、そのスタッフの良いところを伸ばします。スタッフができないことは、他のスタッフができるかもしれませんので、この院のチームで助け合いながらやっていきますね。

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変われたきっかけは、他の接骨院グループの幹部との出会い

西川院長が一歩踏み出すのに、吹っ切れたきっかけは何でしょうか。

分院長たちとセミナーに参加した際、他の接骨院グループの幹部の方が講師として登壇されていました。その講師の話を聞いて、「あんなに成功している接骨院なのに、あの人はまだ頑張っている。自分の今の状況で泣き言は言っていられない。見習わないと!」と思ったんです。今までは話を聞きに行っても、ただ聞いているだけが多かったので、まず自分から動くようにしました。自分から話を聞きに行けば、講師もサポートしてくれましたし話もたくさんしてくれました。1人だけ、またはグループ院の中だけで物事を考えると、どうしても視野が狭くなります。セミナーに出て他院の先生の話を聞くのは刺激になりますし、セミナー以外でもこうしたお互い勉強しあう仕組みが、これからの鍼灸接骨院業界には必要だと思いましたね。

西川院長がおっしゃる「互いに勉強し合う仕組み」は、どうすれば実現できると思いますか。

一番簡単なのは、他院やグループ院の見学に行くことではないでしょうか。そこの患者さんと触れ合ってみたり、その場の空気を感じてもらうのが良いと思います。今は、学生の見学はありますが、すでに院で勤務されている先生が来ることはありません。見学したり話を聞いて、良いなと思ったものを吸収して院運営に活かしてくれれば、患者さんも施術者も笑顔になれる鍼灸接骨院が増えると思います。

これまでセミナーから学んできたことを院運営に活かされてきたと思いますが、そのときに苦労されたことはありましたか。

スタッフに伝える力がまだ足りないと感じました。スタッフに伝わるまで時間がかかってしまい、結果が出てから納得されてしまうんです。もっと早い段階で理解してもらえるようにしたいですね。本を読んだり、話している内容を社長に聞いてもらったりして伝える力を養っている最中です!

西川院長インタビュー

最後に、これから西川院長が成し遂げたいことは何でしょう。

僕は、患者さんの喜びがこの仕事に繋がっていると思っています。なので、スタッフにはここで働いて良かったと思える会社にしたいですし、この業界の人には「人を健康に、幸せにすることは自分の幸せに繋がる」ということを知ってほしいです。院の売り上げや収入面にしても、患者さんが喜んでくれれば自然と反映されていくと思います。そんな鍼灸院・接骨院が増えると、もっと周りの人の笑顔が増えて日本も健康になるのではないでしょうか。患者さんだけでなく、施術者の生活の質を上げるために、自分にできることをやっていきたいと思っています。

期待しています。西川院長、ありがとうございました。

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塩中 一成

INTERVIEWER: 塩中 一成/柔道整復師
院長、代表取締役などを歴任。 失敗も含めた今までの豊富な経験、体験した多くの事例を基に、身につけた臨機応変な対応力を活かし、問題を自分で解決できる人材育成に尽力。 ほねつぎチェーンの開業研修、関連鍼灸接骨院の支援研修、12か月間のリーダーシップセミナーを続けている。接骨院・整骨院・鍼灸院の経営サポートをする「ほねつぎアカデミー」のゲストエキスパートとして、接骨院・鍼灸院のあらゆる悩みを解決に導く。