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2019年02月07日

【更新】突撃!訪問インタビュー第2弾

最高の施術を提案するコミュニケーション術
患者さんとのコミュニケーションは患者さんとの信頼関係を作るうえで必要不可欠です。しかし、何を話していいか分からないなど、多くの施術者が悩まれる部分でもあると思います。なぜコミュニケーションが苦手だと感じるのでしょうか、そして他の施術者はどうしているのでしょうか。
 
今回は、多くの口コミで高評価を得続けている姿勢矯正専門院foryou門真院の日下院長にインタビューをさせていただきました。
 
前回に引き続き、インタビュアーはほねつぎアカデミーのゲストエキスパート塩中が務めます。ぜひご覧ください。
 
姿勢矯正専門院foryou門真院
日下勝太 院長
サッカーを12年間続け、スポーツトレーナー・鍼灸師に興味を持ったことがきっかけでこの業界に飛び込みました。患者さんが普段抱えている身体の不調や悩みを解決するため、一人一人にあった施術をさせていただいています。
塩中:日下院長が患者さんとの関わり方で心がけていることはありますか。
 
日下院長:基本ですが、丁寧な説明や自信を持った施術を心がけています。この院に来院される患者さんは、僕より年上の方が多いです。なので、患者さんからは「若い先生で大丈夫かな」と思われてしまうことがあるんです。しかし、患者さんが不安に思われるからこそ、しっかりした対応をすれば「若いのにしっかりしている」というイメージを持ってくれるようになります。
 
また、ベッド同士の間が狭いので、ベッド越しに他の患者さんと会話をすることがあります。コミュニケーションが取りやすく、患者さんとの距離感が近くなります
塩中:施術者はコミュニケーションが苦手な方が多いように感じているのですが、日下院長はどう思われていますか。
 
日下院長:人と話したり、コミュニケーションをとることが苦手な施術者は多いと思います。しかし逆に言えば、それは伸びしろでもあります。練習を重ねれば克服できるかもしれませんし、その人の得意な分野を見つけて伸ばしていくのも一つの手だと思っています。患者さんとコミュニケーションが取れるようになれば、患者さんの通院のモチベーションを上げることにも繋がります。通院はやっぱり大変ですから、患者さんが接骨院に行くのが楽しみに思うくらいに院の雰囲気やスタッフの個性、患者さんとの繋がりを大事にしていきたいんです。
▲ベッド越しに患者さんに話しかけることもしばしば。
塩中:日下院長が考える、施術者がコミュニケーションを苦手だと感じる理由は何だと思いますか。
 
日下院長:コミュニケーションが苦手な人は自分に自信が無いんだと思います。だから自分のことを話したくないし相手のことも知りたくないのではないでしょうか。まずは自分に自信を持つことが大事だと思います。自分に自信が持てたら、次は自分の技術に、売っている商品・サービスに、働いている会社に、と自信が持てるものを増やしていくんです。そうすれば自分の話を聞いてほしい、自分の施術を受けてほしい、となりますし、そのために相手のことも知りたくなってくるはずなので、自然とコミュニケーションを取ろうとすると思います。
 
それに、もし僕なら自信のない先生に施術されても嬉しくないですね。僕は、「世界で一番この患者さんを治したいと思っているのは自分!今だけは自分が一番すごい先生!」と思って施術を提案していますよ笑。でないと患者さんにも失礼ですし、だからこそ患者さんとしっかり話そうと思うんです。
塩中:具体的に、どういうふうに施術を提案されているのでしょう。
 
日下院長:この院では一番初め、全員に鍼灸を勧めているんです。もちろん断られることもありますし、無理に勧めることはしません。しかし、そこで終わるなら他の接骨院と一緒なので、必ず「月に1回はここの施術をしましょう」「しんどくなったらやりましょう」と一言付け加えます。1回断られたからって、もう無理だと思ってはいけません。1ヶ月後、または身体の変化が無かったときとかに、「鍼灸やってみませんか?」と聞いてみて再アプローをしていくんです。
まずは、ここで提供できる最高の施術メニューを患者さんに提案すること。そこから削ったり足したりして、その患者さんだけのオーダーメイドの施術に変えていきます。
施術者は2人だけ。それでも患者さんを待たせない工夫
塩中:この院には施術者は何人おられるのですか。
 
日下院長:鍼灸師1人、柔道整復師1人です。
 
塩中:お2人ですか。では患者さんが多く来られた時には大忙しですね。
 
日下院長:そうですね。しかし、患者さんは絶対待たせないと決めているんです。最低でも5分以内には施術に移れるように意識しています。そのために施術前後の時間はすごく大事で、主訴を絶対外さないように姿勢分析や細かなカウンセリングを徹底し、施術後はビフォアフターを患者さんに確認してもらいます。
 
患者さんは接骨院に身体の痛みや悩みを解決したくて来院されます。でしたら、やっぱり量より質が提供したいですよね。患者さんの悩みの根本を見極め、しっかり施術をすれば、施術時間が限られていても患者さんは満足してくれます。
塩中:日下院長の今後の目標は何でしょうか。
 
日下院長:自分が施術者として働いているうちに、子供のなりたい職業ランキング10位以内に柔道整復師・鍼灸師をランクインさせることです。
 
そのために、まずは認知度を上げなければいけないと考えています。今はSNSを使ったり、2020年の東京オリンピックで施術者が活躍できないかなと考えています。多くの人に知ってもらい、需要を上げて患者さんが来院されたら施術をする。そして、患者さんの身体の悩みが解消されていけば、また認知度が増える、という流れになると思うんです。
 
この職業は、大阪での認知度は高い方だと思いますが、他県ではまだまだ知られていないと感じています。ランキング10位以内に入るためには、子供たちにこの職業を知ってもらわないといけないので、まずお父さん・お母さん方に広めていきたいですね。
 
塩中:素晴らしい目標ですね。もうすでに何か取り組んでおられますか。
 
日下院長:院長になって、情報収集は特に意識するようになりましたね。セミナーに参加したり、そこで知り合った先生にいろいろ質問させてもらっています。自分から行動しないと誰も寄ってきませんし、自分も成長できません。いざという時、自分を助けてくれる人を増やすと言う意味でも、人との繋がりを作っていくのは大事だと思います。
また、この業界以外のことも知っておくようにしています。本やニュースで今何が流行っているのかをチェックしたり、人材教育のセミナーにも行きます。他業種の方も参加されているセミナーもあり、他業界ではこんなことをしてるのか、と学ばせてもらっています。
塩中:日下院長が患者さんに伝えたい、「接骨院とはこういう場所」というものを教えてください。
 
日下院長:接骨院は、皆さんが健康になれる場所です。これが一番ですね。日本人の平均寿命は約83歳、健康寿命は約72~4歳で、約10年の差があります。ということは、10年間は寝たきりになると言うことです。せっかく長生きしたのに、残り10年ずっと寝たきりで過ごすのは悲しいじゃないですか。僕は、皆さんに10年も寝たきりになってほしくないんです。だから、来院してくださる患者さんだけではなく、もっと多くの方に接骨院に行けば健康になれる、ということを知ってほしいですね。
 
塩中:本当にその通りですね。日下院長、ありがとうございました。
interviewer:塩中 一成 / 柔道整復師
院長、代表取締役などを歴任。 失敗も含めた今までの豊富な経験、体験した多くの事例を基に、身につけた臨機応変な対応力を活かし、問題を自分で解決できる人材育成に尽力。 ほねつぎチェーンの開業研修、関連鍼灸接骨院の支援研修、12か月間のリーダーシップセミナーを続けている。接骨院・整骨院・鍼灸院の経営サポートをする「ほねつぎアカデミー」のゲストエキスパートとして、接骨院・鍼灸院のあらゆる悩みを解決に導いている。
 
ほねつぎアカデミー「塩中チャンネル」を見てみる。

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