コラム

アトラストア売れ筋の鍼 使い比べ!

徹底比較~鍼編~

いろんなメーカーの人気商品を刺しまくり!

比較した人:鍼灸師 U先生|アトラグループ株式会社勤務
アトラグループ株式会社主催の鍼灸保険セミナーの講師を務め、毎年100名以上の資格者を対象に
研修を行っています。

第一回目は、「徹底比較~鍼編~」と題して、様々なメーカーの鍼を実際に試し、
使い心地を比較してみたいと思います。

"鍼"と一口に言っても、その種類はバリエーションに富んでいます。

鍼灸院でよく利用されている鍼は、
・ディスポ鍼
・円皮針
・皮内鍼
の3つです。

では、順番に比較してみたいと思います。

※あくまでも個人の意見です。

ディスポ鍼を比較してみました!

「ディスポーザブル鍼」、略して「ディスポ鍼」です。
使い捨てタイプの鍼で、衛生面の観点からも安心して使うことができます。
ディスポ鍼は、ひとつひとつの鍼の単価が比較的安価です。
使い捨てですが、折れにくく丈夫な点が支持されています。

1. セイリンディスポ鍼JSP No.1(0.16×40mm)

普段から使っているため「使いやすい」というのもありますが、
鍼尖が丸い分、患者さまが感じる切皮痛が起きにくいと言えます。
鍼がしなやかなので、身体の中の筋の変化が感知しやすいです。
鍼の振動の返りで筋の質がわかるのですが、しなやかだからこそわかることだと思います。
使いやすさでもう一点、セイリンの鍼は、鍼柄と鍼管が1mmほどの点で超音波溶着されています。
そのため、片手でカチっとするだけで簡単に外せ、しかも使用済みかどうかが一目でわかります。

セイリンディスポ鍼JSP AS卸価:1,100円

2. ユニコディスポ鍼Pro 1番1寸3分 #1(0.16×39mm)

鍼管が六角形になっていて、手になじみやすく安定感があります。
鍼柄がオールステンレスなので、電気を流す時に伝わりやすい仕様になっています。
灸頭鍼でもぐさを付けることもでき、割と幅広い用途に対応できると思います。
鍼に弾力性があるので、刺した時に筋に抵抗される感覚はありますが、
筋肉の固い部分にはアプローチしやすいと言えます。
個人的には、パッケージの剥がしやすさも魅力的です。

ユニコディスポ鍼Pro AS卸価:869円

3. ユニコディスポ鍼S 1番1寸3分 #1(0.16×39mm)

持った感覚はProと変わらないように感じますが、刺入感が全然違います。
筋にスルっと入りやすく、とても使いやすいです。
セイリンJSPともまた違うかんじで、鍼は同じ太さのはずなのにとても細く感じます。

ユニコディスポ鍼S AS卸価:869円

4. NEOディスポ鍼 クサビタイプ【3番×1寸6分】(1P100本入り)

アトラストアでは取扱いがありませんが、人気のある鍼なのでご紹介したいと思います。
NEOディスポ鍼の鍼先は、スムーズな刺入が特徴の「松葉型」を採用しています。
鋭さの中にも、どこか柔らかみのある鍼先が特徴です。
鍼柄(SPタイプ)、鍼管(ワンタッチタイプ・クサビタイプ・4本パック)が番手により
色分けされていて、とてもわかりやすいです。

NEOディスポ鍼

5. ファロス 職人鍼 A300/300本(SJ-524) (39mm×0.18)

5本1包装で、使いやすいディスポ鍼です。
慣れてくると、一本一本パッケージを開いて使うより、
こちらのパッケージの方が時間も短縮できます。
カラーホルダー付で、鍼の折れや曲がりを防止してくれる点も助かります。

ファロス 職人鍼 A300

円皮針・皮内鍼を比較してみました!

「円皮鍼と皮内鍼がどう違うのか?」という質問を患者さまからたまにいただきます。
どちらも「置き鍼」と呼ばれるもので、短い鍼を皮膚に貼ることにより、
持続的な刺激を与えられる鍼です。
円皮鍼と皮内鍼の大きな違いは刺入方法です。
円皮鍼は皮膚に真っ直ぐ刺入しますが、皮内鍼はテープと鍼が独立していて、
鍼が皮膚と水平になる様に刺入します。
鍼に抵抗があるという患者さまにも比較的提案しやすく、患者さまが自宅に帰ってからの
セルフケアとしても有効です。

1. パイオネックス

ムレたりかぶれたりすることが少なく、しかも剥がれにくいため、快適に使用できる円皮針です。
鍼先、絆創膏の粘着面が指先に触れることなく、簡便に貼ることができます。
1枚の絆創膏に鍼を樹脂で固定しているので、肌にぴったりと密着させることができます。

パイオネックス AS卸価:1,760円

2. ファロス 円皮鍼100本入り(SJ-525) - 太さ0.18mm×針長0.9mm

二重テープで鍼がしっかりと固定されています。
通気性が高く、肌に優しいサージカルテープが使用されています。
ブリスターパックで滅菌されているので、衛生面も安心です。
100枚の鍼が入って1,000円前後で買えるので、コストパフォーマンスも高いと思います。

ファロス 円皮鍼100本入り(SJ-525)

比べたことで、好みがもっとわかる!

鍼灸師 U先生の選定基準は大きく以下の3つでした。

・筋肉の返りが明確な刺入感
・手になじむ持ちやすさ
・片手での操作のしやすさ

同じメーカーの番手違いや、他のメーカーの鍼など、新たに使ってみると
意外な発見があるかもしれません。
自分にしっくりと来る、使い心地のよい鍼を探してみてはいかがでしょうか?